今の職場から離れる理由は、転職者によって様々でしょう。キャリアアップを目指したい、より厳しい状況に身を置きたいというポジティブな理由もあれば、今の職場から一刻も離れたいというネガティブな理由もあります。注意したいのは後者の理由で転職を行う場合で、この場合必ずしも新天地が理想的な職場であるとは限りません。人間関係に悩んで転職しても、その先の職場で同じように人間関係に悩まされないとは限らないのです。転職を行う場合は、人間関係について悩むことをやめることが転職あるあるを脱却する一番の近道となるでしょう。

また、退職を願い出るタイミングも難しいところです。なるべく今の職場に迷惑をかけず、後顧の憂いのない転職にしたいというのもあるあるの一種でしょう。しかし、基本的に退職のタイミングを会社が決定することはできません。数ヶ月前には申し込むことがルールとして浸透しているかもしれませんが、本来退職に必要な期間は二週間なのです。引き止められはするかもしれませんが、すでに転職を心の中で決めている場合、きちんとした意志を持って退職を申し入れましょう。同様に、退職が決まるまでは同僚にもあまり相談しないほうが得策です。転職は不安になりやすいため、つい誰かに相談してしまいそうになりますが、人の口に戸は立てられません。いつどこで、自分が転職するという情報が漏れてしまうかわからないため、誰にも言わず準備を進めたほうが無難です。